歯ブラシと歯磨き粉。
薬局で買い物をするとき、どちらに重点を置いて選んでいますか。
歯磨き粉は、商品ごとに、個性があります。
虫歯ができにくくなる「フッ素」。
歯の再石灰化を促す成分「ハイドロキシアパタイト」。
歯茎の血行をよくしてくれる「ビタミンE」。
そのほか、ホワイトニング効果のある成分、歯垢を分解する酵素、歯石の沈着を防ぐ成分、口臭を予防する成分などがあります。
歯磨き粉ごとに、成分や機能が異なっていて、どの歯磨き粉を買おうかと、かなり迷ってしまうのではないでしょうか。
一方、歯ブラシはどうでしょうか。
歯ブラシといえば、どれも似たような形をしています。
もちろんブラシごとに、毛の硬さ、弾力、太さなど異なりますが、値段が安いためか、軽く考えてしまいがちです。
薬局で、歯ブラシと歯磨き粉を選ぶときに注意が向きやすいのは、やはり歯磨き粉ではないでしょうか。
しかし、ここがポイントです。
歯ブラシと歯磨き粉。
歯磨き粉のほうが重要であるように思えますが、実のところ、本当に重要なのは、圧倒的に歯ブラシです。
歯を磨くときの主役は、あくまで歯ブラシです。
主役は歯ブラシで、歯磨き粉は補佐役です。
歯磨き粉の成分に効果があるのは事実ですが、歯ブラシがきれいに使えていなければ、意味がありません。
自分の歯の形に合った歯ブラシをしっかり選び、磨きやすい歯ブラシを選ぶことが大切です。
自分の歯に合った歯ブラシ、磨きやすい歯ブラシ、奥歯まで届きやすい歯ブラシを選びましょう。
そのための選ぶ時間は、惜しむべきではありません。
しっかり時間をかけて、ベストな歯ブラシを選びましょう。
もし、歯並びや形状が特殊なら、無理をして1本に絞る必要はありません。
「歯ブラシは1本でなければならない」という固定観念はありませんか。
いいえ、1本である必要はありません。
1本で不十分なら、異なった種類の歯ブラシを、使い分ければいいのです。
歯ブラシで、歯の隅々まで本当にきれいに磨くことができれば、歯磨き粉は不要だと主張する専門医師もいます。
歯磨きの主役は、あくまで歯ブラシなのです。