世間には、一風変わった美肌ケアがあります。
ホルモン注射です。
ホルモンとは、体にさまざまな影響を与える生理的物質の総称です。
本来ホルモンは、体の特定の臓器で生産され、体液に直接分泌されて運ばれます。
ホルモンの最大の特徴は、効果の大きさです。
量が大変少なくても、大きな作用をもたらします。
たとえば、よく知られた成長ホルモンは、その名の取り、成長促進に作用するホルモンです。
成長ホルモンが分泌されると、肝臓に働きかけ、軟骨細胞の増殖を促進させます。
その結果、肌や骨の代謝や成長を促すのです。
わずかな量にもかかわらず、体の至る所に働きかけ、影響を及ぼす効果があります。
それを人為的に注射することで、体に影響や改善をもたらすわけです。
ホルモンの種類によっては、美肌、にきびの治療、さらに豊胸にも効果があると言われます。
そういう効果のある注射があるなら、ぜひお願いしたいと思います。
しかし、きれいになりたいという安易な気持ちで、ホルモン剤を注射するのはおすすめしません。
一生涯を通じて分泌されるホルモン量は、小さじスプーンで、たった2杯分といわれています。
ホルモンの最大の特徴は、微量でも、大きな効果をもたらす点です。
これはメリットでもあり、デメリットでもあるのです。
大変少ない量でも大きな効果をもたらします。
ですから、量が少なすぎたり多すぎたりすると、体にとって取り返しのつかない副作用をもたらす恐れがあります。
ホルモンの操作は、神の領域です。
安易な気持ちで、素人が手を出すのは危険です。
もし注射をするなら、特定の病気を治療するとき、十分に経験を積んだ専門医のもとで行われるのが通例です。
美容目的でホルモンに手を出すなら、そうしたリスクをよく考えてからにしましょう。