合コンでは、気が利く人のアピール大会になっていることがあります。
テーブルの上の食べ終わった皿を重ねたり、飲み終わったコップをテーブルの隅に寄せたりなどです。
さっと皿やコップを寄せられる人は、気が利くなと思いますね。
テーブルの上がすっきりすれば、会話に集中できて、弾みやすくなるでしょう。
しかし、程度によります。
ときどき、気が利く人をアピールしすぎる人がいます。
見せつけるようにする人です。
気を使われると、逆に気を使います。
「飲み物は何を飲む?」
「体調は大丈夫?」
「困ったことがあったら何でも言ってね?」
相手の役に立とうと積極的に尋ねられると、尋問されているようです。
「あなたに気を使っています。気が利くでしょ」
「私がこれだけ気を使っているのだから、あなたも気を使ってね」
「こんなに気が利く人は、ほかにはいないよ」
見返りを求められているようなことを、暗に言われている気がします。
場合によっては「これくらいのことにあなたは気づけないの?」と叱られているようなニュアンスすら感じられます。
一緒にいて疲れるのです。
「優しさの裏には、何かたくらみがあるのではないか」
疑ってしまいます。
気が利く人になるのは大切ですが、あくまで程度の問題です。
完全にずぼらすぎるのもよくありませんが、気が利きすぎるのも考えものです。
相手の負担が減るからこそ、気が利くといえるのです。
相手の負担が増えては、気を利かせるとはいえ、逆に迷惑です。
見せつけるようなアピールにならないことです。
相手の負担にならないよう、あくまでさりげない程度を心がけましょう。