英語と日本語は、文法の構造が大きく異なります。
英語は、動詞が文の最初に来るので、何が言いたいのかはっきりわかります。
「私は・好き・あなたが」という順番です。
主語の直後に動詞がきます。
相手が言おうとしていることがすぐわかるので、聞き取りやすいのです。
日本語は、逆です。
言葉の最後に、動詞が登場します。
「私は・あなたが・好き」という順番です。
日本語は、話を最後まで聞かないと結論がわからない言語と言われます。
「日本語は動詞が最後に来るから気持ちが伝わりにくいのか。ストレートに表現する英語はいいなあ」
英語のシンプルな文法構造を羨ましく思う人も多いのではないでしょうか。
しかし、文法の善しあしは問題ではありません。
英語であれ日本語であろうと、動詞の位置が少し異なるだけです。
動詞を口にすることに変わりはありません。
本当に大切なことは、はっきり、語尾まで言い切れるかどうかです。
これが一番大切です。
実はアメリカ人でも、ひそひそ話をする人がいます。
そういう人は、やはり気持ちがよく伝わってこないのです。
たとえ、動詞が文の最初のほうにきても、きちんと気持ちが伝わってきません。
日本人でもはきはき話をする人がいます。
そういう人は、言いたいことが強く伝わってきます。
日本人に足りないのは、語尾まではっきり言い切る習慣です。
語尾まできちんと言い切れば、日本語でも、インパクトの強いメッセージを発信できます。
私は留学経験を通して、それをとても痛感しました。