私の友人に、順子ちゃんという女の子がいます。
パンク系の女の子で、やんちゃな雰囲気が漂う女性です。
順子ちゃんの恋愛話は、変わっています。
付き合っている彼氏とどうやって付き合うようになったのか尋ねてみると、意外な返事が返ってきました。
「好きだから付き合い始めたわけじゃない」と言います。
これはどういうことでしょうか。
「昔からの幼なじみで、お互いに冗談で『付き合おうか? 』と言ったら、本当に付き合うことになった」と言います。
付き合いといえば、お互いが思い合っているから成立すると思いがちです。
しかし、冗談から始まる恋愛もあるのだなと度肝を抜かれました。
「付き合い始めてから、恋愛感情が芽生えてきた」と言います。
もともと彼氏とは小学生のころからの幼なじみで、付き合うような恋愛感情はまったくなかったとのことです。
もはや家族のように、なじみの深い関係でした。
昔からお互いの成長ぶりを見てきているので、お互いがお互いのことを熟知していました。
ある日、話の冗談として「付き合ってみるか」という一言が、現実になってしまいました。
口にした言葉は現実になる力があります。
冗談でも口にしたことは、パワーを持っています。
ときどき「一度、友人関係になった人とは付き合いにくい」という人がいます。
それは、そう思うだけです。
幼なじみのほうが、昔からあなたのことをよく知っているので、付き合いには向いています。
お互いのことをよく知っているので、付き合い始めると、かなり深い仲になります。
冗談でもいいから「付き合ってみる?」と言ってみることです。
その冗談が、実現に向かうのです。