別れたがっている相手と仲直りをするには、改善が必要です。
改善もしないで、仲直りはできない。
悪いところが直ってこそ「やり直したい」という言葉にも説得力が生まれます。
ところが、改善の話をするとき、精神論で語ることがよく見られます。
「何とか努力します」
「できるだけ頑張って直します」
「いつか改善します」
前向きなのは伝わりますが、表現が抽象的です。
期限も期間も目標も曖昧。
「頑張る」「努力する」などは、精神論です。
本人のモチベーションが下がれば、うまくいかないことを意味します。
精神論による改善は、説得力がなく、実現しにくい。
本当に改善できるのか疑わしいため、なかなかうまく説得できないのです。
説得するなら、精神論ではなく、方法論が大切です。
「毎日10本吸っているたばこを、1日3本まで減らします」
「吸いたくなったら、ガムをかんで気を紛らわせる」
「それでもダメなら、外を走って気を紛らわせる」
解決の具体的な方法が説明できれば、相手も理解しやすいでしょう。
実行できるかはわかりませんが、解決法を考えるくらい本気であることは伝わります。
また、期限・期間・金額など、具体的な数字を使った説明も効果的です。
「毎月、3万円ずつ貯金します」
「6カ月後には、30万円の貯金を目指す」
「貯金が成功すれば、記念に2人で旅行をしよう」
期限・期間・金額が明確なら、相手も「なるほど」とうなずいてくれるでしょう。
方法論の最後を夢で締めくくれば、相手の心もぐっとつかめるはずです。
精神論による改善ではなく、方法論による改善のほうが、はるかに説得力があります。