私は、日頃から本を読むことを習慣としています。
しかし、いつも違う本ばかり読むだけでなく、時には同じ本をもう一度読んでみることもあります。
同じ本をもう一度読んでも、書いてある文章に変わりはありませんが、感じ方が変わってくるのです。
初めて読んでいるときには、内容を理解することで精いっぱいです。
もっと余裕を持って読みたくても、1回目というのは余裕を作るのが難しいのです。
しかし、2回目からは内容をすでに知っていますから、余裕ができます。
余裕があれば、いつもとは違った視点から読むことができるようになります。
これは、2回目以降からできることです。
初めて読んだり経験したりするときには、緊張のため違った視点からという余裕はないのです。
2回目は同じことの繰り返しと思われるかもしれませんが、同じ内容でも違った視点から読んでいるので新しい発見があるのです。
新しい発見は、新しいことの中だけにあると思われがちです。
たしかに新しいことの中には新しい発見がありますが、繰り返しの中にも同じく新しい発見があることも忘れないようにしましょう。
むしろ繰り返しによって得られる発見は、繰り返さなければ気づくことができません。
私がときどき時期を変えて、同じ本をもう一度読んでみるのは、そんな新しい発見をするためなのです。