チェスと将棋は、似ています。
交互に一手ずつ動かして、相手のキングを詰めることには変わりません。
しかし、将棋には、チェスにはない特徴があります。
将棋は、取ったこまが使えることです。
そのため将棋は、チェスに比べて、数多くのパターンが存在します。
一説によると、チェスのパターンは「10の120乗」に対して、将棋のパターンは「10の220乗」といわれています。
天文学的なパターンが存在するため、プロ棋士でさえ、すべてのパターンを把握するのは、難しいと言われます。
そこで、プロ棋士が最後の頼りにするのは「直感」といわれています。
「なんとなく、こっちのほうがいいのではないか」という、勘です。
確実な根拠はありませんが、これまでの経験を総動員することでひらめく勘を、頼りにします。
直感を頼りにすることで、結果として、うまく進めることができると言います。
恋愛も、将棋のようなものです。
恋愛も定石を知り、パターンの先まで読んで進めるのが、鉄則です。
しかし、いくら恋愛とはいえ、数多くのパターンが存在します。
1つのアプローチをしたとき、人それぞれ、リアクションが違います。
すべてのリアクションに対して完璧な対策を考えるのは、難しいです。
すべてのパターンを頭に入れているうちに、年を取り、人生が終わります。
最後の切り札になるのは、直感です。
「なんとなく」でいいのです。
直感は、単なる偶然ではありません。
今までの過去をバックにした意味のある答えです。
答えがはっきりわからないときには、直感を頼りにすることで、うまく進めることができるのです。