わきがには、遺伝性があります。
遺伝性のため、わきがの人口割合は、人種によって異なります。
黒人はほぼ100パーセント、欧米人はおよそ80パーセント、日本人はおよそ10パーセント、中国人は5パーセントです。
必ずしも遺伝するわけではありませんが、遺伝しやすいのは、たしかです。
遺伝性が強いということは、あなたがわきがの場合、親もわきがの可能性があります。
親が身につけているTシャツを見る機会があれば、脇の部分を、こっそりチェックしてみましょう。
汗をかいたとき、脇の部分が黄色くなっていれば、わきがである可能性があります。
もし、黄色くなっていなくても、手術などの対策後かもしれません。
わきがは手術をすれば、ほぼ完全にわからなくなります。
しかし、隠せないポイントがあります。
耳の垢です。
わきがの原因であるアポクリン腺は、耳の中にもあります。
わきがの場合、耳の垢が、ねばねばする特徴があります。
たとえ、わきが手術をしたとしても、さすがに耳の中までは手を加えていないことでしょう。
親に「耳の垢が、ねばねばすることある?」と聞いてみましょう。
もし、ねばねばするといえば「わきがに心当たりはある?」と、それとなく聞いてみるといいでしょう。
どきっとした表情を見せれば、おそらくわきがです。
親子間で、同じ悩みを持っている可能性があるのです。
自分がわきがで悩んできた複雑な歩みを、親も同じように歩んできた可能性があります。
親のわきが対策は、聞いてみる価値があります。
わきがにどのような対策をしてきたのか。
手術をするなら、どの病院で、どのくらいのお金がかかったのか。
手術の雰囲気、手術にかかった時間、痛み。
パートナーは、わきがのことをどう思っているのか。
親子ですから、恥ずかしがらずに尋ねてみましょう。
よい相談相手が、身近に存在するのは、心強いことです。
遺伝であることを逆手に取り、乗り越えるための材料として生かすのです。
恥ずかしがらずに、先人の知恵は、ありがたく聞き入れるべきです。
そういう話をするだけでも、親子の会話になります。
悩みを交わしているうちに「自分だけが苦しんでいるわけではない」とわかり、精神的に落ち着くのです。