「いい人を紹介してください」
いきなりお願いをしていませんか。
もちろんあなたの協力に応えてくれる人もいるでしょう。
たまたま友人の知り合いにいい人がいるなら、すんなり紹介してくれるでしょう。
親しい友人であれば、あなたのために紹介の仲立ちを務めてくれるかもしれません。
しかし実際のところ、素直に応じてくれる人は少ないでしょう。
「いきなり紹介してください」とお願いするのは一方的だからです。
いきなりお願いするのは印象がよくありません。
一方的でずうずうしい。
「私のために無償で働きなさい」と命令しているようなもの。
いきなりお願いされると、厚かましい印象が強くなり、むっとされます。
たとえ紹介できる人がいても、協力したくなくなります。
礼儀を欠いた態度が気にくわなくて拒みたくなります。
いきなり人の紹介をお願いしてもうまくいかないことが多いのです。
では、どうするか。
まずあなたから紹介するのです。
相手のために誰かを紹介しましょう。
相手からお願いされて動くのではなく、積極的に自分から働きかけてみます。
もちろん誰でも適当に紹介するわけではありません。
紹介される者同士の相性やメリットを考えたうえで、双方にとってプラスとなる紹介をします。
もちろん押し付けがましくならないようにすることが前提です。
「いい人がいるんだけど会ってみない? もしよかったら紹介しますよ」
相手に聞いてみるような言い方をすれば、相手も受け入れやすくなります。
あなたが仲立ち役を務めれば、相手は喜んでくれるでしょう。
もちろん条件が合えば、1人ではなく、2人や3人紹介するのも悪くありません。
少しだけ手間はかかりますが、相手にとって喜んでもらえるなら意義があります。
すると不思議なことに、相手からも紹介されるようになります。
まず自分から先に相手を助けるから、相手からも助けてもらえます。
素晴らしい紹介をすれば、素晴らしい紹介をされるようになります。
相手にぴったりの人がいれば、紹介してあげましょう。
紹介されたいなら、まず誰かを紹介すること。
相手に紹介するから、相手からも紹介されるのです。