恋愛とは、不思議な力があります。
恋をすると、何でもないことでも刺激的になる作用があります。
たとえば、行き慣れたレストランがあるとします。
何度も利用したことがあり、どきどきすることもなければ、別に特別な場所でもない。
そんな平凡な場所でも、好きな人と一緒に入ると、急に刺激的な場所に変わります。
いつも見ているはずのメニューが、いつもより輝いて見えるようになる。
いつも食べているはずの料理が、いつもよりおいしく感じられるようになる。
レストランで食事をしたことが忘れられない思い出になり、ドラマになってしまうのです。
歩き慣れた道があるとします。
何度も歩いたことがあり、迷うこともなく、別に何でもない道です。
そんな歩き慣れた道でも、好きな人と一緒に歩くと、刺激的になります。
いつもは面倒だと感じる信号待ちが、まったく苦にならなくなる。
普通に歩いているだけなのに、緊張のためか、なぜか道ばたで転びそうになる。
正面から人が歩いてきたとき、右によけようか左によけようか、いつもより深く考えるようになる。
はたまた時間の経過が早くなり、長い距離の移動でも、あっという間に時間が過ぎてしまう。
これが、恋愛の素晴らしさです。
ドラマを見るのもいいですが、実際に恋愛をしたほうが、ますますドラマチックです。
恋をすると、何でもないことが刺激的になるのです。