化粧品に使われる油には、2種類あります。
鉱物由来の「鉱物油」と、植物由来の「植物油」です。
「鉱物」と聞くと、肌に悪いような印象があります。
一方「植物」と聞くと、自然で肌に優しい印象があります。
そうしたキーワードの印象だけで決めるのは早合点です。
ポイントは「どのくらい安全なレベルまで精製されているか」です。
鉱物由来でも、十分に精製されていれば、安全です。
医療関係で頻繁に使われるワセリンも、実は鉱物油です。
ワセリンは世界中で使われ、十分な安全性が実証されています。
赤ちゃんに使うベビークリームにも、鉱物油が含まれています。
つまり、赤ちゃんのような弱い肌でも、安全に使用できるということです。
逆に、植物由来でも、精製の品質が悪ければ肌に悪影響があります。
一昔前なら、精製の品質を確かめる必要がありましたが、今現在、精製技術は十分に発達しました。
ブランドやメーカーから販売されている化粧品なら、鉱物由来や植物由来でも、十分に安全なレベルまで精製されています。
品質チェックが何重にも行われているはずですから、安全品質については問題ないと考えていいでしょう。
むしろ大切なのは、使い心地や相性です。
油の種類によっては、使い心地や肌へのなじみに違いがある場合があります。
こればかりは、使ってみないとわかりません。
自分に合うかどうかを知るためには、やはり実際に使ってみるのが一番です。
アレルギー肌や敏感肌の人なら、なおさら事前のチェックが必要です。
鉱物油と植物油だけで善しあしを判断するのではありません。
試供品を使ったり、パッチテストをしたりなど、実際に使ったうえで総合的に判断しましょう。