「お1ついかがですか」
たまたま電車に乗っていると、隣に居合わせた人が余ったクッキーを1つ分けてくれることがあります。
また、繁華街を歩いていると、売り場の人たちがおすそ分けをしてくれることもあります。
親切におすそ分けをしてもらえると、嬉しくなります。
相手の好意ですから応えたいと思うのが人間です。
相手の親切に押されて、手にとって口にしそうになりますが、これはよくありません。
旅先で不意に勧められたものは、口にしないことです。
出どころがはっきりわからないからです。
不意に人から勧められたものは、どこの誰がどんなプロセスで作り、何が含まれているのかわかりません。
もしかしたら、悪意のあるものが含まれている可能性もあります。
見た目はクッキーでも、睡眠薬入りのクッキーかもしれません。
眠っている間に、すられる可能性もあります。
体質に合わないものが入っているかもしれませんし、アレルギー体質の人ならアレルギー源が含まれている可能性もあります。
少し考えすぎかと思いますが、女性が1人で海外旅行をするなら、そのくらいの警戒心は必要です。
安全面に関しては、考えるすぎるくらいでちょうどいいのです。
口にするのは店頭店内で販売されている新品であり、販売者、連絡先、そのほか品質が書かれているものなどにしましょう。
不意に何でも口にするのは厳禁です。
泥棒たちは「親切にされると断りにくい」という人間心理を突いてきます。
はっきり悪者とわかれば、通報や逃走ができますが、いい人を演じていると、対処しづらくなります。
では、どう断ればいいのでしょうか。
「苦手な食べ物なんです」と言えばいいのです。
「食べたくありません」とストレートに言うのは相手に失礼ですが「苦手な食べ物」という表現なら失礼にはなりません。
やんわりした表現で、うまくかわしていきましょう。